私はVivaエンゲージ(Yammer)で社内コミュニティを運営しているのですが、オープン当初から「記名では投稿しづらい」「匿名で投稿したい」根強い要望がありました。
Vivaエンゲージに標準ではそのような機能はありませんので、Formsフォームで受け付けて管理人が代理投稿する運用をしていました。
先日投稿した「PowerAutomate クラウドフロー で Vivaエンゲージ(Yammer)にメッセージの種類(ディスカッション・質問・称賛・投票)を指定して投稿する」で実現の目処が立ったので自動化に取り組んでみました。
実現したいこと
Vivaエンゲージに匿名(に近い形)で自動で投稿できるようにしたい
解決方法 - Formsで投稿を受け付けPowerAutomateでコミュニティに代理投稿
準備するもの
- Power Automate を自分で作るぞーとやる気があるコミュニティ管理者
- Forms 匿名投稿フォーム
- コミュニティ管理者アカウントで作成
- フォーム投稿内容をコミュニティに投稿するPower Automate フロー(この記事の本題)
- フォームで受け付けたメッセージをコミュニティ管理者による代理投稿とすることでコミュニティ内では匿名に見せる
- メッセージ種類は使用頻度が高い下記のみ対応
- ディスカッション
- 質問
Forms でフォームを作る
入力項目は2つのみです。
- メッセージの種類
- Vivaエンゲージ標準ではメッセージの種類は(ディスカッション・質問・称賛・投票)の4種類がありますが、まずディスカッション・質問のみに限定しています。
- メッセージ内容
- 投稿の本文です。
フォームの設定で「名前を記録」に設定します。
完全な匿名にしてしまうとどうしても付き纏うのが、誹謗中傷やストレス発散の手段として利用される懸念です。
フォームで投稿者を記録しコミュニティ管理者は誰が投稿したのか把握できるようにしています。(実際には名前を記録すること・コミュニティ投稿時には載せないことをフォーム上に明記して抑止力になるようにもしています)
Power Automate クラウドフローを作る
フロー全体図
ポイント
- メッセージ内容に改行が含まれることへの対処
- 「質問」形式でコミュニティに投稿する
- 詳しくはこちらの記事にまとめています。
- フォーム応答のメッセージの種類で投稿手段を切り替えています
- スイッチを使ったのは個人的な好みです。後々「称賛・投票」への対応を想定しています。
- コミュニティ管理人による代理投稿の体にする
- フロー全体または投稿アクションの実行アカウントをコミュニティ管理者のアカウントで実行しています。
- 投稿メッセージの頭に「【匿名希望さんからの投稿】」と付加しています。
実行結果
- ディスカッション形式で投稿
-
質問形式で投稿
- 匿名投稿履歴はフォームで確認できる
運用してみた課題
- 自動化する以前からの悩みなのですが、VIvaエンゲージのUI上にフォームへのリンクを目立たせる場所がないので存在アピールが難しいです。
- ピン留めエリアにリンクを置くしか配置する手段がありませんが、この場所はなかなか気づかれにくい場所だと思います。
- メッセージとして投稿しピン止めする事もできますが、ピン留めは1つしかできないのでフォームのためだけに使ってしまうのも惜しい...
- 試行錯誤の結果、コミュニティのSharePointサイトでコミュニティポータルサイトを展開してそちらで目立たせるようにしています。