ささみ学習帳 - sasami's study book

ささみ学習帳

Microsoft365 や Power Platform について学んだこと・アイデアのメモ

Teams チャネルのメッセージへの短いリンクURL & チャットのメッセージのリンクURLを取得する Power Automate クラウドフローV2【新しいチャネルエクスペリエンス対応版】

(2023/7/21追記)Teams標準機能のチャットの「リンクをコピー」についてはこちらに書きました。

 

 

はじめに

以前投稿した「Teams (標準/共有)チャネルのメッセージへの短いリンクURL & チャットのメッセージのリンクURLを取得する Power Automate クラウドフロー」の改修版フローです。

 

sasami-axis.hatenablog.com

 

「See the full conversation」(完全な会話を表示する)とは

Teams のチャネルが新しいチャネルエクスペリエンスに変わると、特定のスレッドだけを表示する「See the full conversation」が利用可能になります。これは4件以上の返信がついたスレッドで省略されたリンクをクリックするとそのスレッドだけを表示してくれる動作です。

この動作は、Teamsの機能でコピーしたメッセージのリンクでも機能します。

 

以前作成したフローでは「See the full conversation」に対応しない

ところが、以前作成した「Teams (標準/共有)チャネルのメッセージへの短いリンクURL & チャットのメッセージのリンクURLを取得する Power Automate クラウドフロー」で作ったURLは新しいチャネルエクスペリエンスでも機能しますが、「See the full conversation」が働かないことが分かったので対応させるべく調査を行ってみました。

 

「See the full conversation」が機能するための条件はparentMessageId

結論としてはURLのパラメーターにparentMessageIdが含まれると、「See the full conversation」が機能します。parentMessageIdはその名の通り返信元のメッセージIDです。スレッドのトップのメッセージの場合は自分のメッセージIDと同じ値になります。

 

フロー全体

 

フロー解説

以前のフローからの修正点は1箇所だけです。チャネルのURLを生成している箇所に下記枠の部分を追加するのみです。フローのその他の部分については以前の投稿をご覧ください。

返信元メッセージIDは、「選択したメッセージの場合」トリガーの出力に「返信メッセージID」としてありますのでこれを指定すればOKです。

 

参考にしたページ

メッセージへのディープリンクの仕様についてはこちら確認しました。

learn.microsoft.com

 

さいごに

前回フローよりもURL文字列は長くなってしまいますが「See the full conversation」に対応させることができました。

「See the full conversation」が不要だという場合には、前回フローを使うと以前と同じリンクを開く動作を使い続けることができそうです。

 

Teams チャネルのメッセージへの短いリンクURL & チャットのメッセージのリンクURLを取得する Power Automate クラウドフローV3【チャットのリンクを見直し】」に続きます。