「Teams チャネルのメッセージへの短いリンクURL & チャットのメッセージのリンクURLを取得する Power Automate クラウドフローV2【新しいチャネルエクスペリエンス対応版】」の続きです。
2023年7月にTeamsのチャットメッセージに「リンクをコピー」機能が実装されました。Teams「リンクをコピー」機能で得られるURLと、前回までのフローで作っていたURLは異なる為動作を確認してみました。
※標準機能のリンクをコピーに関してはこちらに投稿しています。
チャットメッセージへのリンクの違い
[1]Teams チャット「リンクをコピー」のURL形式
https://teams.microsoft.com/l/message/{会話Id}/{messageId}?context={"contextType":"chat"}
[2]これまで使っていたクラウドフローのURL形式(検索結果からチャットメッセージを開く際のURL形式)
https://teams.microsoft.com/_?tenantId={tenantId}#/conversations/{会話Id}?messageId={messageId}&ctx=chat
動作の比較
- URLをTeamsに貼り付けて送った場合
- URLをその他のアプリで送った場合
Teamsに貼り付けた場合の動作
まず一番多いであろうTeamsでメッセージにリンクを貼って送った場合の動作です。
デスクトップアプリで開く | Webブラウザーで開く | モバイルアプリで開く | |
---|---|---|---|
[1]Teams「リンクをコピー」 | アプリ内で開く | 現在のタブで開く | アプリ内で開く |
[2]フローで作ったURL | WebブラウザーTeamsで開く | Webブラウザーの新しいタブで開く | WebブラウザーTeamsで開く |
※モバイルアプリはiOS版で確認しました。
[1]のURL形式は基本的にTeamsアプリ内で開かれる自然な動作です。
一方[2]は必ずWebブラウザーTeamsで開いてしまいます。WebブラウザーTeamsを使っている場合は別タブで開く動作になるのでメリットがあるとも言えますが、モバイルでもWebブラウザーで開いてしまうのは場合によってはデメリットと言えるかもしれません。(多くの場合モバイルではアプリを使用しているのでは?)
Teams以外のアプリに貼り付けた際の動作
Teams以外のアプリで相手にリンクを送った場合は、リンクをクリックするとWebブラウザーで開きますがその後の動作に違いがあります。
[1]のURL形式は、こちらページが表示されデスクトップアプリで開くか、Webブラウザーで開くかを選択することになります。(モバイルでも同様です)
一方、[2]のURL形式の場合は上記の選択ページなしで必ずWebブラウザー版Teamsで開きます。アプリで開くことができる[1]が良いと考えるか、表示するまで1ステップ少ない[2]が良いと考えるか、使い方次第です。
どちらが良いか?
私の周囲ではモバイルではアプリ利用が主で、WebブラウザーでMicrosoft365にサインインしていることは稀です。リンクを送った相手がモバイルで開く手間を考えると[1]を選択します。
フロー全体図
フロー解説
前回フローからの変更か1箇所のみです。
変数の設定-チャット
https://teams.microsoft.com/l/message/{chatId}/{messageId}?tenantId=<tenantId>?context={"contextType":"chat"}https://teams.microsoft.com/l/message/@{triggerBody()?['teamsFlowRunContext']?['conversation']?['id']}/@{triggerBody()?['teamsFlowRunContext']?['messagePayload']?['id']}?context=%7B%22contextType%22%3A%22chat%22%7D
チャットのメッセージリンクをTeams機能のリンクをコピーと同じに変更しています。