Office365 Outlook コネクタには「イベントが終了する時」といったトリガーはありませんが、ちょっとした工夫でイベント終了時刻にフローで処理を実行する事ができます。
フロー全体図
フロー解説
まず「予定しているイベントが間もなく開始されるとき (V3)」トリガーで、イベント開始時刻にフローが実行開始し、「延期期限」アクションでイベント終了時刻まで待機します。
「延期期限」アクションのタイムスタンプに渡す値に注意
「延期期限」アクションは指定したタイムスタンプの時刻になるまでフローの実行を待機します。
「予定しているイベントが間もなく開始されるとき (V3)」トリガーの出力には、「終了時刻」と「タイムゾーンが指定された終了時刻」2つの終了時刻がありますが、どちらを「タイムスタンプ」に指定してもエラーになります。
これは「終了時刻」と「タイムゾーンが指定された終了時刻」の書式と、「タイムスタンプ」パラメーターが求めている書式が一致しない為発生します。
「終了時刻」(end)
2023-08-03T00:40:00.0000000
「タイムゾーンが指定された終了時刻」(endWithTimeZone)
2023-08-03T00:40:00+00:00
「タイムスタンプ」パラメータが求める書式
2023-08-03T00:40:00Z
この為、FormatDateTime関数で書式設定を行います。
formatDateTime( triggerOutputs()?['body/end'], 'yyyy-MM-ddTHH:mm:ssZ' )
PowerAutomateの実行時間の制限に注意
Power Automateの 1つのフローが継続して稼働できるのは最大30日間 です。30日以上続くイベントの場合は正常に動作しません。
この実行時間のようにPower Automateにはいくつかの制限事項がありますので、あらかじめ把握しておくとフローを作る時ちょっと幸せになれるかもしれません。