はじめに
Power Apps のキャンバスアプリでマップコントロールまたは住所入力コントロールを追加すると、「空間サービス」というものが利用できるようになります。
これらは2つのコントロールで内部的に使われているものなのかもしれませんが、それぞれ単体で呼び出すことが可能です。この空間サービスについてのドキュメントが見つからなかったので自力で調べてみたところまでのメモです。
私の推測も含む内容ですので誤まっている可能性があることをご注意ください。
空間サービスの機能
- BingMapAutoSuggest
- [Bing Maps API]入力キーワードに対する候補ロケーション情報を提案
- 対応するドキュメント
- BingMapsFindLocartionByPoint
- [Bing Maps API]ポイント(緯度・経度)からロケーション情報を検索
- 対応するドキュメント
- BingMapsFindLocationByQuery
- [BingMaps API]ランドマーク名称や住所からロケーション情報を検索
- 対応するドキュメント
- GetClientId
- クライアントIDを取得 不明?
- GetIpLocation
- GetMapTile
- [Azure Maps API]マップイメージデータを取得
- 対応するドキュメント
- GetMapTileV2
- [Azure Maps API]マップイメージデータを取得
- 対応するドキュメント
- GetOrganizationSettings
- Power Platform 環境の「マップと住所サービス」の設定を取得
- GetSarchAddressJson
- [Azure Maps API]住所からジオコーディング(ロケーション情報を取得)
- 対応するドキュメント
- GetSearchFuzzyJson
- [Azure Maps API]曖昧検索でジオコーディング(ロケーション情報を取得)
- 対応するドキュメント
- GetToken
- アクセストークンを取得 AzureMap?
これらを利用するためにはBing Maps API, Azure Map API それぞれ対応するAPIキーの取得が必要になります。
- Bing Maps API & SDK Tools | Explore Bing Maps API Platform (microsoft.com)
- Unrivaled Geospatial Services | Azure Maps Platform (microsoft.com)
さいごに
地図を表示するアプリを作っていた表示されたので気になって調べてみました。
調べて検証してみたものの使いどころが見いだせなかったのでこの段階で記事にまとめています。
- ジオコーディングできる!→日本語の情報が乏しい
- 地図画像が取得できる!→Bing Maps コネクタや対話型マップコントロールでいいよね?
と明確な欠点やより容易な手段があるためです。
どなたかの助けになる事でもあれば幸いです。
何か用途が思いついたら続きを書くかもしれません。
【参考】地理空間機能の完全サポートを有効にする
地理空間機能の完全サポートを有効にするには、Power Plartform管理センターで環境に設定が必要です。
Power Platform管理センターにアクセス→環境→…→設定
機能→製品→機能
マップと住所サービス→完全 をオン
サービス使用条件に同意し有効化
機能ページの下端で保存
数分待つと完全サポートが有効になります。