Microsoft 365グループに保存されていないPlannerのプランをPower Automate クラウドフローから操作する

従来Plannerで作成したプランは、Microsoft 365グループに含まれることが大前提だったのですが、「Microsoft 365グループに含まれてないプラン」を作成できるようになっています。

具体的には2024年7月時点では下記の2つの手段でMicrosoft 365グループに含まれてないプランを作成できます。

※グループに含まれていないプランは機能に制限があります。Microsoft 365 グループに依存して実現されていた機能が利用できないようです。

※個人用プランという呼び方は正式なものではありません。

TeamsのPlannerアプリで新しいプランを作成するときには「グループに追加」を省略することができます。この省略された状態が個人用プランの状態です。

TeamsのPlannerアプリ→自分のプランでプライバシーが「自分のみ」となります。

個人用プランは、自分にしか割り当てることができません。自分以外を割り当てようとすると、グループに追加が必要となります。

Microsoft 365 の様々なアプリから利用できるLoopコンポーネントのひとつにタスクリストというものがあります。

タスクリストはシンプルなタスク管理ツールです。

最大の特徴はタスクリストに追加したタスクはPlanner/To Doと相互に同期されることです。

そんなグループに含まれていないプランをPower Automateクラウドフローから操作できないかを調べてみました。

これまでPlannerのプランはMicrosoft 365グループに含まれていることが前提であったために、Power PlatformのPlannerコネクタのアクションの多くもグループIdの指定が必須となっています。

グループに含まれていないプランですが、Webブラウザでプランにアクセスした時のURLにはgroupIdとplanIdが指定されています。この値をPlannerコネクタのアクションでパラメーターにカスタム値として設定できます。

この２つのIdがあれば、プランを操作することができるようになります。

実際にURLから取得したgroupIdはこんな形式でした。個人プランのみIdの形式が異なりますが問題なくフローからアクセスできました。

「グループのプランを一覧表示」アクションを除き、アクション・トリガー共に問題なく利用可能でした。

*1「担当者をタスクに追加する」アクションのみ注意が必要です。

まず個人用プランの場合、自分以外を割り当てようとするとエラーになります。

タスクリスト Loop コンポーネントと同期しているプランの場合は、他人を割り当てる事は可能ですがタスクリストにアクセス許可がないアカウントを割り当てたときはアクセス権を付与する操作が必要になります。

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