ささみ学習帳 - sasami's study book

ささみ学習帳

Microsoft365 や Power Platform について学んだこと・アイデアのメモ

個人向けMicrosoftアカウントで使えるPower Automate Freeで日常生活の作業を自動化する

この記事は「Microsoft Power Automate Advent Calendar 2024」に参加しています。 シリーズ3 - 18日目の記事です。

qiita.com

Power Automate は個人でも(一応)使える

Power Automate は企業向けの利用がメインターゲットな感がありますが(私見)、個人でも一部利用することができるようになっています。

  • Power Automate Free (クラウドフロー:DPA
    • Microsoftアカウントまたは職場または学校アカウント(Entraアカウント)
  • Power Automate for Desktop (デスクトップフロー:RPA)
    • Windows ライセンスに含まれる Power Automate の使用権)

前者は、Microsoftアカウントまたは職場または学校アカウント(Entraアカウント)を持っていれば Power Automate 無料ライセンスに含まれる すべての機能が利用できます。フローの共有ができない、プレミアムコネクタが利用できない、実行回数などの制限があるなどの違いがあります。

Power Automate Free で利用できる機能

後者は、一部の Windows ライセンスには Power Automate の限定的な使用権が含まれており、Power Automate Desktop の RPA 機能を 利用した個人レベルのデスクトップ オートメーションの構築と実行が可能です。

それぞれあくまで限定的な範囲の機能 が、個人での利用のために提供されているものであり業務利用する元は性質が異なる点には注意が必要です。

さて、今回は前者「Power Automate Free」のお話です。

個人向けMicrosoftアカウントでPower Automate Freeを使う

Power Automateのページ にある「 サインイン 」をクリックし、 Microsoftアカウント でサインインすることで利用できるようになります。

または (https://make.powerautomate.com) に直接アクセスしてもOKです。

「開始する」をクリックすればPower Automateが利用できるようになります。

実際に私が使っているフロー

実際に私が使っているクラウドフローを2つご紹介します。

電気料金のお知らせメールを読み取ってOneDrive 上のExcelブックにデータを追記するフロー

フロー全体図

私が家の電気契約では、毎月利用料に関するお知らせがメールで届きます。

こんなメールです

これを毎月1回クラウドフローを使って読み取り、OneDrvie上のExcelブックに追記することでデータ化しています。

Power Automate Free では標準コネクタしか使えません。そこでメール本文を解析して各項目の位置から値を取得するという処理をひたすら繰り返しています。

Excelで月別の電気料金・使用料・単価をグラフ化しています。

処理が完了したらメールを既読にし、一人Slackに通知をしています。

ここ数年の電気料金の値上がりを可視化するとちょっと心にくるものがありましたのでオススメです。

毎朝ToDoの期限が近い未完了タスクを通知するフロー

フロー全体図

毎朝Microsoft To Do の未完了のタスクを検索し、メールとSlackで通知するフローです。

こちらはゆりさんがXにポストされていたアイデアを元に、MicroosoftアカウントのToDo向けにアレンジしたり、タスクのリスト名も出力したり、通知先をメールとSlackに変更を加えたものです。2年近く稼働させています。

yuri365lily.hatenablog.com

うっかり忘れていても自動で通知されることで気づけたことが何度もあり大変役立っています。

※見栄えにはこだわってない手抜きです。

不採用になったフロー

(ボツ)いつもの店に近づいたらTo Doの買い物リストの内容を通知するフロー

動作はするものの、位置情報の判定が甘いことと、スマホのバッテリー消費が激しいため不採用になりました。

参考資料

learn.microsoft.com

learn.microsoft.com

jpdynamicscrm.github.io

さいごに

日常のちょっとした作業もPower Automateを使えば自動化できるというご紹介でした。標準コネクタしか使えなかったり特化した情報が少ない等のハードルはありますがアイデア次第で色々使えますのでお試しください。