この記事は「Microsoft 365 Advent Calendar 2023 - Adventar」に参加しています。
1日目の記事です。
はじめに
新しいTeamsデスクトップクライアントを一括デプロイを検証していてハマったポイントです。システム管理者向けのお話になります。
2023年12月1日時点の検証結果です。今後のバージョンアップ等で変わる可能背があります。
インストールに失敗する条件がある(2023/12/01現在)
こちらのページで新しいTeamsクライアントの一括配布として"teamsbootstrapper.exe"を用いた方法が案内されています。
具体的な方法は上記のページをご覧いただきたいのですが、下記の条件を満たすPCでは必ずインストールに失敗するようです。
- 過去に新しいTeamsクライアントをインストールしたことがある
- 新しいTeamsのアンインストールを以下のいずれか行っている
- 設定アプリ
- Remove-AppxPackage コマンド
実際にやってみた結果
Remove-AppxPackageコマンドでのアンインストールしてみると
Remove-AppxPackageコマンドでのアンインストールはこちらのページに解説されています。
Remove-AppxPackage でアンインストールした後に、インストールを行うとこのように"0x80004004"でインストールが失敗します。
設定アプリでアンインストールしてみても
同様に"0x80004004"でインストールが失敗します。
回避方法
teamsbootstrapper.exe を用いたインストールは 完全新規インストールのみをサポートしている?この現象が意図した動作なのか不具合なのか不明です。Remove-AppxPackageコマンドですべてのユーザーからアンインストールしても発生している事も不可解です。
ちなみにteamsbootstrapper.exe を使わずにインストールする場合はこのような問題は発生しません。
この現象の回避方法はあります。
.\teamsbootstrapper.exe -x
でアンインストールを行う事です。
このコマンドは、設定アプリやRemove-AppxPackageコマンドでアンインストールした後で実行でも何故かアンインストールに成功します。
ですので、一括デプロイする際は
.\teamsbootstrapper.exe -x .\teamsbootstrapper.exe -p -o "C:\Temp\MSTeams-x64.msix"
としておけばエラーを回避可能と思われます。
teamsbootstrapper.exeを使う必要性は?
teamsbootstrapper.exe でインストールした場合と、クラシックTeamsのトグルボタンからインストールした場合・MSIXパッケージからインストールした場合の違いは
- teamsbootstrapper.exe → PCのすべてのユーザーにインストール
- クラシックTeamsのトグルボタンから → 特定ユーザーのみ
- MSIXパッケージから → 特定ユーザーのみ
といった違いがあるようです。
さいごに
teamsbootstrapper.exe での一括デプロイで発見した現象をまとめてみました。今後のバージョンあっうなどで変更される可能性があります。
では、よい新しいTeams Lifeを!