ライブイベントに代わる新機能タウンホール
2023年10月5日頃からTeamsのライブイベントに代わる新機能タウンホール(市庁舎)の展開が始まっています。利用可能となっていたので思いつく限り動作確認してみました。
ライブイベントは廃止される
ライブイベントは2024年9月30日で廃止される(非推奨になると書かれているページも……)と発表されています。1年間の猶予期間の間にタウンホールへの移行を行う必要があります。
ライブイベントとタウンホールの主な違い
ざっくり比較できる所を表にまとめてみました。
タウンホール | タウンホール/Teams Premium | ライブイベント(本来の仕様) | ライブイベント(2023/12/31まで一時的措置) | 会議 | |
---|---|---|---|---|---|
出席者の定員 | 10,000 | 20,000 | 10,000 | 20,000 | 〜1,000 (プランにより異なる) |
イベントの同時実行 | 15 | 50 | 15 | 50 | - |
イベント開催時間 | 30時間 | 30時間 | 4時間 | 16時間 | 4時間 |
グリーンルーム | ○ | ○ | - | - | Premiumのみ |
Q&A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
役割 | 開催者、共同開催者、発表者、出席者 | 開催者、共同開催者、発表者、出席者 | プロデューサー、発表者、出席者 | プロデューサー、発表者、出席者 | 開催者、共同開催者、発表者、出席者 |
出席者の確認 | × | × | × | × | ○ |
会議・ウェビナーとの比較はこちらのページにありました。
会議、ウェビナー、タウン ホールの機能の比較 - Microsoft Teams | Microsoft Learn
1.タウンホールを作成
タウンホールはTeamsのカレンダーから作成できます。
1-1.詳細
こちらの登録画面が開きます。ライブイベントの登録画面とはだいぶ違います。デザイン的にはウェビナーの画面に近いイメージです。
ライブイベントと比べると、役割が変わっています。
ライブイベントはプロデューサー・発表者・出席者でしたが、タウンホールは開催者・共同開催者・発表者・出席者に変わっています。
会議出席依頼メールを自動で送ることができるようになっています。
「出席者にこのイベントに関するメールを受領してもらうには、ユーザーとグループを追加します」とありますが、2023年10月10日現在の私の環境ではグループを指定することができませんでした。
また、メールで招待した人のみ参加を許可する形のクローズドイベントも開催できるようになっています。
一通り入力を終えたら「保存」します。すると赤枠の箇所が利用可能になります。
1-2.会議オプション
「会議オプション」をクリックするとWebブラウザーで会議オプションが開きます。通常のTeams会議オプションと似ていますが、一部項目や既定値が異なります。
- 出席者はカメラ・マイクはオフで固定
- 自動的にレコード・Q&Aが既定でON
- 会議中のリアクションが既定でOFF
- ※ONに変更しても利用できませんでした
- 控室(グリーンルーム)が利用可能(既定でON)
タウンホールでは、控室(グリーンルーム)が利用可能なのがポイントです。控室はイベントの開始前にカメラやマイクの設定をテストしたり、コンテンツの共有を練習し、他の開催者や発表者と会話やチャットすることができる機能です。
通常の会議ではTeams Premiumライセンスが必要でしたが、タウンホールでは不要です!
1-3.テーマを構成する
招待メールなどに表示されるイメージを設定できます。
バナー画像・ロゴ・テーマの色を設定できます。
1-4.メール
イベントに招待した時、イベント録画が公開状態になった時に参加者にメールでお知らせされます。こちらではメールのプレビューを確認することができます。
Teams Premiumライセンスがある場合はメールのカスタマイズができるようです。
イベントへの招待メールプレビュー
イベント録画公開メールプレビュー
※レポート・レコーディングはイベント終了後に利用する機能です。
1-5.参加リンクをコピー
メールでの招待だけでなく、ライブイベント同様に参加リンクを使って告知することもできるようになっています。
1-6.公開
一通り設定したら「公開」します。
※「…」→イベントのキャンセルもあります。
続きます
「Teams のタウンホール機能を確認してみた(2/3)」 に続きます。