(2023/12/1追記) 1,4が修正されていたことを確認しました。
- はじめに
- 1.[×]アクションのコピーがない![修正済み2023/12/1]
- 2.[×]肝心のCopilotが米国以外では管理者の設定が必要
- 3.[×]トリガーの追加の仕方次第で「分割(Split On)」の既定値が違う
- 4.[×]同じアクションを2つ追加すると1つ目のアクションと同じ名前で追加されてしまう[修正済み2023/12/1]
- 5.[⚪︎] / で動的な値を挿入するショートカット
- さいごに
はじめに
Copilot対応の新しいフローデザイナーが一般公開され、既定で使用されるように変わりました。しばらく使ってみて気になった点をまとめてみました。
1.[×]アクションのコピーがない![修正済み2023/12/1]
これについては別記事で投稿しました。
(2023/12/1追記)
コピー・貼り付け機能が実装されていることを確認しました。
2.[×]肝心のCopilotが米国以外では管理者の設定が必要
これについては別記事で投稿しました。
3.[×]トリガーの追加の仕方次第で「分割(Split On)」の既定値が違う
まる🍑5550 (@maru_power_5550)さんのこのポストがきっかけで気づいた事象です。
新デザイナーと旧デザイナーの、「新しい応答が送信されるとき」トリガーの仕様が違う!!😳 pic.twitter.com/SxmJZzoSkt
— まる🍑5550 (@maru_power_5550) 2023年11月22日
Power Automate クラウドフローを作るとき、トリガーを追加する操作は2種類あります。
1つは作成メニューからフローを作成する時
もう1つは、フローエディタ上で「トリガーを追加」から
どちらでトリガを追加したかで設定の既定値が異なる現象が確認できています。
- 作成メニューからフローを新規作成する際に選択
- 「分割」:Off
- フローデザイナー上で「トリガーを追加」
- 「分割」:On
という動作になっています。
※従来のクラシックデザイナーでは分割:Onが既定値という動作でした。
発生するトリガー(確認したもの)
- Microosft Forms
- 新しい応答が送信されるとき
- SharePoint
- 項目が作成されたとき
- Planner
- タスクが自分に割り当てられるとき
- Microsoft Teams
- チャネルに新しいメッセージが追加されたとき
- Office 365 Outlook
- 新しいメールが届いたとき(V3)
などなど私が確認したのはこれくらいですが上記以外のトリガーでも発生しているようです。
「分割(Split on」とは?
トリガーの設定項目の1つで、複数のアイテムでトリガー条件が発生した時にそれぞれのアイテムごとに分割してトリガーを起動してくれる設定です。
詳しくはHiroさんがブログで解説されています。
何が問題?
トリガーの出力が必ずアレイで返されるためにフローが複雑になります。
「新しいメールが届いた時(V3)」でフローをトリガーし、作成アクションにメッセージの件名を入れようとした時、「分割:On」であれば、トリガーの返す値は1つのみなのでこのようなシンプルなフローになります。
一方「分割:off」の場合はたとえトリガーが起動したデータが1つであっても必ずアレイで返されます。その為、作成アクションが"それぞれに適用する(For each)"アクション (以前はApply to each でした)の中に入ってしまいます。
トリガーの追加の仕方次第で動作が変わってしまう事は、そして分割Offの状態は初心者にはわかりづらい挙動になるかと思います。今後分割Offが既定値に変わっていく最中なのか、はたまた単なる不具合で従来通り分割Onが既定値のままなのか……個人的には後者であることを願うばかりです。
4.[×]同じアクションを2つ追加すると1つ目のアクションと同じ名前で追加されてしまう[修正済み2023/12/1]
(2023/12/1追記) 動作が修正されていることを確認しました。
こんな動作です。
- 作成アクションを追加
- 1.を作成-time1に名称変更
- もう1つ作成アクションを追加→なぜか"作成-time1"という名前で追加される
#powerautomate
— Sasami (ささみ) (@sasami_axis) 2023年11月27日
新しいフローエディタで同じアクションを2つ目に追加しようとすると、1つ目の名前と同名で追加されて重複してしまう事があるな pic.twitter.com/ATuWpTbGVU
1つ目の作成アクションを追加して
もう1つ作成アクションを追加すると
そのまま気づかずに保存しようとするとエラーになります。
5.[⚪︎] / で動的な値を挿入するショートカット
これは個人的に非常に好ましいポイントです。
/ キーで動的な値・式の挿入メニューが表示されるようになりました。
クラシックデザイナーではそれぞれCtrl+Space Ctrl+Shift+Space というショートカットキーが割り当てられていました。Windowsでは問題なかったのですが、macでは入力文字種変更のショートカットとバッディングして使えない為マウス操作で行う必要があった事が改善されました。macユーザー的にはとても嬉しい変更です。٩( 'ω' )وヤァァァ
さいごに
正式リリースとなったものの、まだまだこれからな点が散見されます。気づいた点があったらまた追記していこうと思います。とはいえ、良いところもいくつもあります。
新しいフローデザイナーは目立つところに「フィードバックを送信」がありますので、良かった点・気になった点はどんどんフィードバックしましょう。