この記事は「Microsoft Power Automate Advent Calendar 2023 」に参加しています。
シリーズ1 16日目の記事です。
はじめに
Teams には 「作成ボックスから」「選択したメッセージに対して」といったトリガーがあり、メッセージ作成ボックスやメッセージの「…」から任意のPower Automateクラウドフローを実行する事が出来ます。
しかし、Outlookにはそういった便利なトリガーはありません。何か代わりになるものをということで、メールのフラグを使うことでフローの起動メニュー的なものを作ってみました。
動作確認した環境
※従来のOutlookデスクトップアプリでは動作が安定しませんでした。
準備作業
今回は専用のフォルダを作成してフロー起動メニューとしました。
Outlook で実行したいフローの説明を件名に記入したメールを自分あてに送信します。フロー用のフォルダを作成し、受信したメールを移動します。
注意点として、メールの件名は前方一致で検索されます。名前が被ってしまうと意図したように動作しませんのでご注意ください。
フロー全体図
フロー解説
[Office 365 Outlook]メールにフラグが設定されたとき (V3)トリガーでフローを起動します。差出人と件名フィルターを指定する事で、特定のメールのフラグを設定したときにこのフローが実行されるようにします。
フローの最後で、メールのフラグを解除しています。
こうするこことでメールのフラグ操作で任意のクラウドフローを実行する事が出来ます。
実行イメージ
実行したいフローのメールにフラグをつけます。
少し待つとフロー実行されます。
フローの実行が完了すると、自動的にフラグが解除されます。
動画での動作デモです。指定した相手にメールを送信するフローを起動しています。
動作イメージ pic.twitter.com/chKIhS3upX
— Sasami (ささみ) (@sasami_axis) 2023年12月15日
さいごに
特定の宛先に定型文をメールする作業が不定期に発生する事が複数ケースあり、こんな手段で簡単に送れるようにしてみました。
また、以前作成したメールに設定した分類を取得するアプローチを組み合わせることで、分類を設定した任意のメールを対象に処理を実行することも可能ですのでいろいろな用途に活用可能です。