- 「SharePoint ホームサイトを使用しない新しいViva Connections ホームを設定してみた(1/2) - セットアップ編」
- 「SharePoint ホームサイトを使用しない新しいViva Connections ホームを設定してみた(2/2) - 眺めてみる編」
の続きです。
※以降Viva Connections ホームは「Vivaホーム」と記載します。
前回の検証でSharePointホームサイトなしでVivaホームを設定すると、"Viva Home" (/sites/VivaHome)というSharePointサイトが自動的に作成され使用されることがわかりました。
その後浮かんだ2つの疑問を検証してみました。
- 新しい Vivaホームを設定した後でSharePoint ホームサイトを追加するとどうなるか?
- SharePointホームサイトありで Vivaホームを構成した後で、SharePoint ホームサイトを廃止したらどうなるか?
長くなってしまったので、結論を知りたい方は「まとめ」をご覧ください。
- [検証1]新しい Vivaホームを設定した後でSharePoint ホームサイトを追加すると→下書きモードが有効化される
- [検証2].SharePointホームサイトありで Vivaホームを構成した後でSharePoint ホームサイトを廃止したらどうなるか
- 追加検証のまとめ
[検証1]新しい Vivaホームを設定した後でSharePoint ホームサイトを追加すると→下書きモードが有効化される
こちらの手順でSharePointホームサイトを追加します。
Viva Connectionsを設定した後にホーム サイトを追加する
Vivaホームを設定済みの状態でSharePoint ホームサイトの設定を行うと、「下書モード」という設定が現れます。(既定値ON)
これはあらかじめSharePointホームサイトを作った上でVivaホームを設定する従来の Viva Connections 設定手順では表示されていませんでした。
SharePoint管理センター → 設定 → ホームサイト
下書きモードon/off でVivaホーム右上のSharepointホームサイトへのリンクの有無と、Vivaホームの各種設定の参照先が変わるようです。下書きモードのOn/Offは何度でも切り替えることができました。
- 下書きモードがON
- 参照先サイト: VivaHome (/sites/VivaHome)
- SharePointホームサイトへのリンクは表示されない
- 下書きモードがOFF
- 参照先サイト:SharePointホームサイト
- SharePointホームサイトへのリンクは表示される
下書きモードがONの場合は、VivaホームとSharePointホームサイトで異なるダッシュボード・ナビゲーションを持つことが可能です。両方を併存させることで柔軟に移行ができるようになっているようです。
下書きモードONのままで運用し、2つのダッシュボードを使い分けるのもアリかもしれません。
※ダッシュボード・ナビゲーション等の設定は自動では移行されません。下書きモード:ONの状態で手作業で移行する必要があります。
(余談)SharePoint ホームサイトでダッシュボードを編集してみると...
後から追加したSharePointホームサイトにダッシュボードWebパーツを配置すると、新しいVivaホームの初期状態で配置されていたのと同じカードが表示されます。
しかし、ダッシュボードを編集してみると...カードは何も存在しません。
新しいVivaホームとSharePointホームサイトで、ダッシュボードの既定値に整合性が取れていないようですが、まぁ追加してしまえば同じことですね。
[検証2].SharePointホームサイトありで Vivaホームを構成した後でSharePoint ホームサイトを廃止したらどうなるか
2-1.まずホームサイトの設定を削除してみる
続いて、SharePointホームサイトありきでVivaホームを構成済みのテナントでSharePointホームサイトを廃止してみます。
SharePoint管理センター→設定→ホームサイト でホームサイトを削除しようとするとこのようなメッセージが表示されます。
削除を続行し「保存」します。
2-2.SharePointホームサイトがなくなると
サインインし直してみると、新しいVivaホームの設定は初期状態に戻ります。
自動的にViva Home サイト(/sites/VivaHome)が作成されていることが確認できました。
(※Vivaホーム上で編集操作をした後に確認できました)
元SharePointホームサイトのサイトは削除したわけではありませんので残っています。ナビゲーションは維持されているようですが、ダッシュボードの内容は初期状態に戻っており編集することもできなくなっています。
2-3. 再度ホームサイトに設定すると下書きモードが利用可能に
再度SharePointホームサイトに設定しようとすると「下書きモード」の項目が表示されました。以降は[検証1]と同じ状態になるようです。
ただ、以前のダッシュボードの設定は元には戻りませんでした。【要追加検証】
Dashboard.aspxファイル自体は残っていますが再び表示されることはなく、ダッシュボードを編集するとDashboard(1).aspxが作成されそちらが有効になってしまいます。
追加検証のまとめ
[検証1]新しいVivaホーム構成後にSharePointホームサイトを追加した場合
-
SharePoint 管理センター→設定→ホームサイト→下書きモード が有効化される
-
下書きモードのon/offでVivaホーム右上のSharepointホームサイトへのリンクの有無と、Vivaホームの各種設定の参照先が変わる。
-
下書きモードがON
- 参照先サイト: VivaHome (/sites/VivaHome)
- SharePointホームサイトへのリンクは表示されない
- 下書きモードがOFF
- 参照先サイト:SharePointホームサイト
- SharePointホームサイトへのリンクは表示される
-
- ダッシュボード・ナビゲーションの設定は引き継がれないので必要であれば手動で移行しないといけない
- 下書きモードをONのままにしていれば、新しいホームとSharePointホームサイトで異なるダッシュボードを利用できそう(継続利用は要経過観察)
- 下書きモードをon/offは何度でもできる
[検証2]SharePointホームサイトありきの従来のVivaホーム構成後にSharePointホームサイトを削除すると
- SharePointホームサイトを削除した時点でVivaホームの設定は初期化される
- ※サイトを削除するのではなくSharePoint 管理センター→設定→ホームサイトから削除
- "VIVA Home"サイトが新たに作成されそちらが参照される形に移行する
- 再びSharePointホームサイトを設定すると下書きモードが利用可能になる